前回のまとめ:
X を位相空間、\mathcal{B}(X) は X のBorel \sigma-加法族、\mu はBorel測度とします。
・\mu の台は、\mu(X \setminus F)=0 を満たす X の閉部分集合 F のうち、集合の包含関係について最小のもの。\mu の台は \text{supp}[\mu] と表記される。
・X が強リンデレフ空間なら \text{supp}[\mu] は常に存在する。第2可算公理を満たす位相空間は強リンデレフ空間。
さて、今日は \text{supp}[\mu]=X を満たす測度について考えましょう。\text{supp}[\mu]=X は次の条件と同値であることに注意しておきます:
A が X の空でない開部分集合なら \mu(A)>0。
これは台の定義から直ちに分かる。これは結構便利な必要十分条件です。実際、この条件をチェックすることで d 次元ルベーグ測度は台が \mathbb{R}^{d} 全体になることがすぐに分かりますね。\mathbb{R}^{d} の空でない開部分集合は常に球を含むので、そのルベーグ測度は常に 0 より真に大きい。他にはなんかあったっけ。ちょっと高級な例だけど、抽象Wiener空間 (E,H,\mu) についても \text{supp}[\mu]=E です。そういえばこれどうやって証明するんだっけ。
ちょっと眠くなってきたから今回はここまで! また夜に記事を書くかも。
じゃ。
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